間違い3.バーを斜めに上げているもしくはブラしている
ウエイトは最短距離、つまり直線で持ち上げるのが最も効率がよく、ぶれて曲線を描いたり、ジグザグになる軌跡を描く場合は無駄な力を使っていることになります。理想的には、鉛直方向に直線でバーを動かすことです。この鉛直方向に動かす、斜めに動かさないを実践しようとすれば、バーが身体に接するほどスレスレで動かしてやる必要があります。具体的には脛と膝にこすりつける感じで動かします(もちろん、本当にくっつけてしまうと動きませんので数センチ離します)。
実際には、バーが身体にほぼ沿うように上げているのであれば、多少鉛直方向からそれていても大丈夫です。しかし、身体からバーが離れていて、しかもその軌跡が鉛直方向とずれていたら、そのデッドリフトは失敗です。
解決策
ウエイトが適切かどうか見直しましょう。もし、重すぎるウエイトにチャレンジしすぎているのなら、少しずつ減らしてフォームが崩れず、鉛直方向に持ちあがるギリギリのウエイトを探るようにします。
ウエイトは適切なのに、バーが身体から離れ過ぎている場合は、スタートポジションでバーをしっかり両中足を横切るようにセットしているかを確認してみましょう。バーが身体からつかず離れずの位置を保ち続けるためには、広背筋が動員されます。広背筋(背中両下部分)の緊張を感じましょう。持ち上げはじめは広背筋が緊張するはずです。
ワカゾー
初心者のうちは、バーベルの鉛直方向の移動だけを意識していればいいと思います。軽いウエイトで練習するのは構いませんが、床引きデッドリフトの場合は、ある程度の直径のあるウエイトでないとうまくフォームがとれないことも心得ておきましょう。
ポイント
バー(ウエイト)は鉛直方向に動かす