筋トレ女性

「筋トレは脂肪を燃焼しないからシェイプアップにならない」は本当か?

2020年10月23日

筋トレは脂肪を燃焼しない、一方で有酸素運動は効果的に脂肪燃焼できる。だから、「痩せてシェイプアップしたいのなら、ランニングなど、積極的に有酸素運動を行うべきだ」という意見です。

このような情報は、完全な間違いです。

上の情報の何がおかしいのでしょうか?
気がつけば簡単で、比較の次元を間違えている点です。
筋トレ(無酸素運動)」と「有酸素運動」を比較してしまっています。
「無酸素運動」と「有酸素運動」はエネルギーの使い方が根本的に違います。
エネルギーの使い方の違いを比較するのは問題ありませんが、

まず、有酸素運動ですが、確かに運動には酸素や脂肪をエネルギーに変えて消費します。だから、有酸素運動すれば効果的に痩せるのか、シェイプアップできるのかといえば、そうはなりません。
なぜ、有酸素運動が脂肪を燃焼するのか考えてみます。それは、有酸素運動は原則、長時間運動することを前提にしているからです。そのため、常に十分に酸素を取り込みながら、脂肪を燃やしていきます。短距離走のように、酸素の取り込み量が限定的な状態では、有酸素運動にはなりません。

事実、マラソンランナーは細身の人が多いですが、体形的にボリューム満点にはなりません。ボリュームがあれば、それを形作る余計な脂肪が重りとなり、競技では不利になります。

無酸素運動有酸素運動
主なエネルギーATP酸素・脂肪
運動例ジョギング、サイクリング筋トレ、短距離走
特徴時間が必要時間が必要
メリット短時間で済む
デメリット長時間動く必要あり
ATPとは?

アデノシン三リン酸(adenosine triphosphate)のことです。糖に3分子のリン酸がついた、2個の高エネルギーリン酸結合を持つヌクレオチドで、生命活動のエネルギー媒介物質です。まだ未解明の部分も多いのですが、人体においては車のガソリンのような働きをします。使ったら補充し、体の中で脂肪と酸素から再生成する必要があります。

有酸素運動は脂肪を燃焼させるためには、効果的ですが、完了するまでに時間が必要です。
ある程度、長時間動く必要があるため、時間のない人にとってはその時間を確保できるかどうかがポイントになります。

例えば、毎日一時間ウォーキングを実行しているのに、ダイエット効果が出ない、痩せないという人は、その人の運動量が足りていないことになります。この場合は、足を進めるペースを速めて負荷を高めるか、ウォーキング時間そのものを長くする必要があります。

無酸素運動は、脂肪や酸素を使ってエネルギーを新たに作り出す時間がないまま、運動が完了します。その時間当たりの運動負荷が高いことで、その負荷に筋肉は耐えようとして、筋力を成長させます。

結局どうする(まとめ)

結論としては当然ですが、無酸素運動も有酸素運動もどちらも必要です。
片方だけで済ませようと、変な自問自答をしたり、片方しかやらなくていい理由を見つけがちです。

筋トレに偏りがちな人は、十分程度の有酸素運動を取り入れるのはアリです。やりすぎてしまうと筋分解など、余計なことを心配しなくてはならないので、筋トレをメインに行いなうスタイルそのものは変える必要はありません。
もっと効率的にやるなら、ジムまで歩くなどでも十分、有酸素運動しています。

一方、ジムに行っても有酸素運動マシンばかりで満足している方は、確実に筋トレマシーンを活用することを考えましょう。
ジムで1時間、例えばランニングマシーンを行う余裕があるなら、30分をウェイトトレーニング、残り30分を負荷をあげたランニングマシーン運動にする方が、効果的にシェイプアップできます。特に女性の場合は、ただ単にだらだら運動して、汗をかいて満足してしまう人が多いので、要注意です。

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