よくある質問を、一行形式でまとめました。

更新日: 2020年03月27日

筋トレ一般

筋肉系

筋トレで痩せるのか?

筋トレを行うと、脂肪は筋トレによって減るわけですが、同時に筋肉量を増やしてもいるので、その差額の分が体重の増減として表れます。
脂肪が多すぎる方は、痩せるケースになりますが、多くの場合は筋肉の増加量の影響が強くなりがちですので、体重は(一時)微増します。もちろん、筋肉も脂肪も少なめの痩せている方が筋トレを行えば、筋肥大する分だけ体重は増加します。
筋トレを続けることにより筋肉量が増えると、基礎代謝が増え、消費カロリーが増加するというプロセスが恒常化しますので、最終的には体重は減る傾向になります。
さらに、痩せるのが本目的の方は、筋トレ(で脂肪を減量)に加えて食事量のコントロールが不可欠です。

筋肉をつけるために必要な期間は?

筋トレの見た目の成果が出るのは、平均的に2ヶ月程度してからです。3ヶ月程度必要な方もいます。これは物理的な身体の変化に必要な期間というわけではなく、はじめの一ヶ月(人によっては1ヶ月半から2ヶ月)程で神経系に変化が生じ、鍛えている部分の動きが滑らかに良くなってくるという(内面的変化の)期間です。その後に、外見上の変化が現れてくるというプロセスになります。

筋肉痛が起きないけど、筋肥大効果はあるのか

筋肉痛が起きるということは、筋肉を強く大きくするために筋肉が一時的に破壊されている状態にあるということですが、これは必ず起きる、痛みを感じるというものではありません。筋肉痛にならなかったからといって、筋肉が鍛えられていないということにはならないので、(大小はともあれ)筋肥大効果がある場合がほとんどどです。一方、長時間トレーニングしたことによる炎症が筋肉痛の主な原因の場合は、筋肥大にあまり効果的とは言えません。

全身の筋肉を鍛える方法はあるのか?

あります。しかし、一度に全身を鍛えるという方法はありません。ある程度の負荷を筋肉が縮む方向にかけることにより、どの筋肉でも鍛えることができます。ただし、筋肉としては鍛えるのが難しい部分、負荷をかけにくい部分もありますので工夫がトレーニングに必要な場合も多くあります。

男女で筋トレメニューは同じなのか?

筋トレを行う目的(本サイトではシェイプアップや筋肉量増加)が同じであれば、性別によってメニューを調整する必要はありません。ただし、強そうな背中を作りたいとか、脚部をほっそり締めたいなど、男女で目指す身体が違うので、自分の目的に合ったメニューを選ぶ必要があります。選んだメニューの負荷量も調整が必要です。

筋トレでムキムキになってしまわないか?

筋骨隆々としたボディビルダーのようにムキムキボディには、簡単にはなれません。そうなるためには、筋力トレーニングだけでは不十分で、食事調整、必要な分だけ休憩をとるなど禁欲的に生活コントロールを実践する必要があります。さらに、女性の場合はホルモンの関係で、ムキムキボディを得るのは難しくなります。男性女性を問わず、ムキムキになるためには意識的な相応のプログラムが必要ですので、普通に筋トレする分には心配する必要はありません。

筋トレを続けて長いのですが、筋肉量が増えません

筋トレは一般スポーツ(サッカー、野球など)に比べて、単純な作業で適当に続けていればよいもののように思われがちですが、実際、計画、目標設定、戦略などはそのスポーツと変わりません。筋肉量が増えない理由は、一例ですが、ダラダラと長時間続けていないか、もしくは毎日筋トレを行って、オーバートレーニングになっていないか、睡眠と必要な栄養は足りているか、など必ず科学的に当てはまる理由があります。まず、筋トレを行った日の間に何日の空きがあるか、筋トレを行った部位はどこか、種目別に筋トレを何分間行ったかの記録を取って、自分に合ったスケジューリングを見直しましょう。筋肉量を増やすためには食事も大切ですので、必要があればサプリメントやプロテインも利用するのがお勧めです。

毎日、筋トレを行ってもよいのか

毎日、身体の違う部位をそれぞれ筋トレすることは問題ありません。しかし、同じ部位に最大負荷をかけて行う筋トレは、原則として、一週間に一度ぐらいにするのが無難です。
筋肉そのものは、早い人なら24時間程度で回復する人もいますが、筋肉に付随する筋膜や靱帯は回復までに数日以上必要ですので、完全に回復せずに最大負荷をかけると故障を引き起こす可能性を高めます。

フルレンジとハーフレンジのどちらが効果的か

原則、シェイプアップ目的においてはフルレンジ(可動域をすべて使う)が理想的です。フルレンジで行った方がよい理由は、理論的には様々あってどれも説得力が弱いのですが、現在までの実例から判断すれば、可動域を狭く使うトレーニングを行った人の筋肉より、フルレンジで行った人の方が筋肉が美しくついています。一方、特定のスポーツのパフォーマンス向上を目的とする場合は、この限りではありません。

運動後の静的ストレッチは筋肉痛を和らげるか

筋トレ運動後に静的ストレッチを行った場合、筋肉痛(遅発性筋肉痛のこと:DOMS)を和らげるというのは、最近の論文のメタ分析結果によると、必ずしも正しいとは言えない。実験結果からは、筋肉痛と筋トレ後のストレッチの相関関係が見られないので、都市伝説的なものともいえる。ただし、筋トレ後の静的ストレッチは関節可動域を回復させる(広くなる)ので、やらないよりやった方が良い。

空腹の状態で筋トレをしてよいか

原則、空腹状態でトレーニングするのは、筋肉量を増やす目的がある場合は好ましくない。また、直前に食事してすぐに筋トレすると、胃の中が未消化状態なので、身体は筋トレで刺激する筋肉と、胃の消化を助けるためにエネルギーを消費するので、どちらも不完全になるリスクが高くなります(消化不良など)。一方、空腹状態で筋トレを行うと、身体は筋肉を分解してそのエネルギーとして使ってしまう(カタボリック作用が起きる)ため、これも好ましくない。そのため、筋トレ2時間程前に食事を済ませ、胃に負荷がかからない程度まで消化が進んでから筋トレを行うか、消化吸収の早いスポーツ用のサプリメント等を利用するのもお勧めです。

下半身主体でトレーニングを行いたいのですが

下半身、脚部の筋トレ種目は体力の消耗が激しいのが特徴です。例えば、バーベルスクワットなどを3セットも行えば、全身にびっしり汗が染み渡るはずです。ですから、体力的にまだ十分でない方は、基本種目(デッドリフト、スクワット)をしっかりこなせば、パンプアップ種目を無理に行う必要はありません。特定の競技選手でも無ければ、長時間行う必要もありません。辛くて続けられないような苦行にならないように、適切な負荷を見つけてください。

メンタル系

筋トレが苦しいです

筋トレは苦しみながら行うような性質のものではありません。苦しさを感じない筋トレを行っても、筋肉量維持のためには有益です。「筋トレ」や「運動」と聞いて、過去に学生時代の部活動などで嫌な思い出がよみがえり、やる気にならない方は、名前にこだわらず「ストレッチ」「ヨガ」「リラックス」「リハビリ」などなど、それぞれまだマシな印象でとらえられる名前をつけて「筋肉」と「関節」を生き返らせることから始めましょう。

自分は筋トレに向いていないかも

身体的に筋トレに向かない肉体というものはないので、向いていないと思うのは、その人の精神面によるところが多いといえます。筋トレをやってみたいと少しでも思ったら、地道にこなせるトレーニングをコツコツ続けてみるといいでしょう。それができれば、みるみる自分の身体が変わっていくことを体感できるので、そこでもう一度、自分に向いてるかどうか見直してみてはどうでしょう。

全身を一度に鍛えたいのですが

筋トレに費やす時間のない方からの質問ですが、残念ながらありません。水泳などは比較的、(一度に)全身の筋肉を使う運動ですが、それでも偏りが出てしまいます。
比較的多くの筋肉に作用する複数の筋トレニューを地味にこなしていくことが、結局のところは全身を鍛えるという目的にかないます。

二ヶ月以上筋トレを続けたけど、効果を感じられない

二ヶ月以上筋トレを続けて、体重の増減はおろか以前と見かけも変わっていないと客観的に判断できる場合は、「筋トレメニューを身体がきついと感じる負荷でこなしているか」、「フォームをないがしろにして楽な方法に逃れていないか」をまず第一に確認するべきです。自分の筋トレ中の姿を、スマホなどで動画にして検証してみましょう。

メンテ系

アクティブレストとは

積極的休養法と訳されるもので、軽く体を動かすことにより血流をよくして体内疲労物質の排出を促す休憩のことです。例えば、ランニングを終えるときいきなり止まる(座ってしまう)のではなく、ゆっくりペースを落として止めていく、完全に止まらずしばらく歩くなどの行動はアクティブレストになります。ストレッチや入浴などもアクティブレストです。

接触感染とは?

接触感染とは、皮膚や粘膜の直接的な接触や、手、ドアノブ、手すり、便座、スイッチ、ボタンなどの表面を介しての接触で病原体が付着することによる感染のこと。
例:感染性胃腸炎(ノロウイルス、ロタウイルス、腸管出血性大腸菌(O157)、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌など)
性行為による感染症(HIV感染によるエイズ、クラミジアなど)も、血液や体液、粘膜を通して感染する接触感染です。

飛沫感染とは

飛沫感染とは、咳、くしゃみや会話によって飛んだつばや飛沫に含まれる病原体を吸入することで引き起こされるのこと。マスクの着用や感染源から距離をとることが有効な対策です。
例:インフルエンザ、風邪症候群、おたふく風邪、風など。

空気感染とは?

飛沫に含まれる水分が蒸発した直径0.005mm以下の粒子(飛沫核)が空間に浮遊して広範囲に広がり、埃と共に浮遊した病原体を吸入することで伝播するのが空気感染(飛沫核感染)です。
例:ノロウイルス、麻疹ウイルス、結核菌など

就寝前のプロテイン摂取で太らないのか?

筋トレを行った日の就寝前の摂取なら、まず問題ありません。摂取する日の総摂取カロリーが消費カロリーを上回らない限り、太る可能性を考える必要はありません。

運動中のプロテイン摂取にメリットはあるか?

ホエイタンパクにはBCAA(分岐鎖アミノ酸のことで、筋肉のエネルギー源となり疲労軽減効果があるとされる)も多く含んでいるため、運動中にプロテインを摂取することにより(筋肉合成を助けるだけではなく)、疲労の除去にも良い影響があると考えられています。


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