デッドリフトのための準備3選!

2019年11月20日

シューズ

チェックポイント2 シューズは適切か

これまでも、何度か言及してきましたが、デッドリフトは下半身を安定させることがキモです。下半身は足裏全体で支えます(素足裏全体が密着するという意味ではない)。筋トレ初心者がやってしまうのが、高価でカッコイイ、ランニングシューズを履いてデッドリフトしてしまうことです。ランニングシューズは飛んだり跳ねたりするには抜群のシューズですが、デッドリフトのように踏ん張りが命の種目には向きません。
その理由は、床との設置面積が少なく、衝撃吸収機能が下半身の踏ん張りを邪魔してしまうからです。優れたランニングシューズほど、設置面積は抑えられ、身体が宙に浮いている状態で、バランスを取りやすく設計されています。床は前に進むために蹴るための対象としてとらえているからです。素早く蹴りをいれて、その反動で身体を前に浮かせるのが目的です。
一方で、デッドリフトでは足のつま先に勢いよく力をかけた程度で、床から靴底が離れてしまえば下半身が安定しません。下半身が安定しなければ、上半身と腰部でバランスを取ろうと、結果的に腰が負担を分担してしまいます。
お分かりでしょうか、靴底が簡単に床から離れることに主眼を置いたシューズはデッドリフトには向きません。具体的に、お勧めののシューズを見ていきます。商品名はあくまで例ですので、好きなブランドの同タイプのシューズを選んで問題ありません。

センセ
センセ
筋トレに適したシューズは「底が硬くてかつ薄いシューズ」というのが定番です。ただ、これを満たすシューズにカッコイイものは数少ないので、この条件にこだわりすぎてしまうと筋トレそのもののやる気が出ないこともあります。普通は安定して立てる、踏ん張れるシューズという認識でかまいません。

デッドリフトには定番中の定番、コンバースタイプ

コンバースといってもいくつも種類がありますが、ここではコンバース・オールスターのことです。シンガー・ソングライターの山下達郎氏が「靴はコンバース」とこだわっているように、ジャンルを超えて愛されているシューズですので、まず知らない人はいないと思います。

ニィ
ニィ
余談ですが山下達郎氏がこだわっているのは布(キレ)のコンバースです。洗える最もオーソドックスなクラシックタイプです。
このシューズがなぜデッドリフトに向いているかといえば、厚底で靴底がカーブのない平面で構成されているからです。厚底で設置面積が大きいため、足まわりが安定します。つまり、脚部で踏ん張りやすくなり、お尻の力を床に通しやすいわけです。逆に設置面積が少ないシューズだと、脚部を安定(バランス)させるために力が使われ、結果的に脚部と臀部が踏ん張れなくなりますので、重量も挙がりにくくなります。

ハイカットとローカットタイプがあって、筋トレ用としてはハイカット愛用派が多いように思います。ハイカットの入り口を折って、セミハイカットのようにして着用する人をよく見かけます。おそらく踵関節まわりの保護を期待して、ハイカットが好まれるのだと思うのですが、デッドリフトに関してはあまりその点は重要視しなくていいと思います。一方、スクワットの際は意識する方がいいと思いますので、両種目で使いまわすためかハイカットタイプの方を好む人が多いようです。こだわるなら、足首を保護できるソックスとローカットを組み合わせるのは、可動性を確保したうえで補強もできるので理想的ではあります。

デッドリフトの隠れアイテム、とび職人の祭り足袋

知る人ぞ知る安定度抜群の足袋で、とび職人が仕事で使うくらいですから、滑らず力を込めやすく、何に使っても最高レベルのパフォーマンスを発揮します。しかも、軽くて価格も手ごろです。しかし、この足袋をジムで使うには気持ち的に勇気がいるはずです。実用性に注力したアイテムですので、カッコ良いものではありません。いくらお洒落なシャツや加圧シャツなどと併せても、どうしようもありません。コンバースのように厚底でもなく、靴底が平面というわけでもないのに、この足袋がそれほどパフォーマンスに結びつくのかといえば、それは人間の足の形にそのままフィットさせているからです。
足袋がいい感じなのは、筋トレ初心者には初耳の人が多いのかもしれませんが、ベテラン勢の中では意外とよく知られています。そのためか、種類が最近増えてきていてエアークッション入りのものなどがささやかなブームです。筋トレ目的、シェイプアップ目的の場合でデッドリフト目的の場合は、エアーなしタイプの方が床との密着感、裸足に近い感覚がより近いのでお勧めです。エアー入りの場合でも、スポーツシューズほどのクッション感はないので、足が痛くなる方はこちらを選んでも構わないと思います。
ファスナータイプとホックタイプがありますが、ホックタイプの方が使いやすい場合も多いのですが、見かけ上の問題でファスナータイプをお勧めします。大工作業で使うためでなく、フィットネスに流用するだけですからつま先の芯などは無いタイプのものの方が使いやすいです。結果的に、一番価格の抑えたものが最適な選択になります。消耗品ですが、デッドリフトのときだけ履き替えるような使い方をしても大丈夫です。

rex
rex
エアー入りの足袋でも、足裏に完全密着すれば踏ん張れるのでデッドリフトに使えます。足袋は消耗具合も早いのですが、使い勝手は抜群です。サイズ選びを間違えると、全く使い物になりませんので注意してください。

厚底ではありませんので、足そのものがまだ弱い方は、踏ん張ると足指が痛くなることもありますが、人体の自然な力を使えるという意味では、隠れ必携アイテムだと思います。女性用も密かにラインナップされていて、男性も女性も自宅トレーニングなどで利用されるとよいと思います。

デッドリフトにも最適、ウエイトリフティングシューズ

重量挙げに特化されたシューズですので、使いやすさは抜群です。上のコンバースと職人足袋のいい所どりをしたシューズです。スクワットとデッドリフトでは、しゃがみ動作が入るかどうかの違いがありますので、デッドリフトの場合は靴底は平面の方がパフォーマンスが上がります。デッドリフトのために手に入れるのはもったいなく、同時にスクワットのパフォーマンスを上げるためにも優れたアイテムです。

ワカゾー
ワカゾー
足裏全体で支えるということと、重心が足裏全体というのは意味が違います。ここでは、足裏はしっかり床に着けて行うことを意識的に行ってください。その上で重心コントロールを意識できる方は試してみましょう。
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