過負荷の原則(Overload)<原理>
一言でまとめる「軽い(日常生活程度の)負荷」でトレーニングを行っても効果は薄いということです。トレーニング効果を得るために、既にある能力をより刺激できる負荷(過負荷)を行うことにより効果が表れます。
漸進性の原則≪原則≫
文字通り、順を追って前へ進むべしということで、最初から重いウェイトで回数をこなしたり、毎日強度の高いトレーニングを行ったりすることは、この原則に反して、効果より体が故障する確率を高めてしまいます。
自分ができる負荷や回数、強度を順を追って観察し、1ヶ月程度を目安に段階的に負荷やセット数を高めるというステップを踏むことが、効果的にトレーニングを行うコツになります。
さらに、現在の負荷で十分こなせるようになっているにもかかわらず、負荷もセット数もそのままを維持してトレーニングし続けるというのも、体が慣れてしまって現状維持効果しか見込めなくなります。筋肥大のためには、体が負荷に慣れてきたら、さらに負荷を少し上げてトレーニングを行うことで、効果を向上させるのがよいというのがこの原則の意味するところです。
個別性の原則≪原則≫
体重が同じであっても、年齢や性別が違ったり、技術レベルが違ったりすると、体重別にトレーニングの負荷を決めたとしても、達成度は各自バラバラ、場合によってはオーバートレーニングになって怪我を引き起こします。トレーニングは、個別の項目を考慮した上、それに合うメニューを組むことが重要だというのが、本原則です。個別の項目には、技術レベル、経験、性別、年齢、健康状態(怪我の有無)、精神状態、体格、体力などがあげられます。
つまり、身体にはそれぞれ個人差があるので、自分のレベルを客観的に把握して、適合したトレーニングを行なうことが効率的であるということと同時に、他人と同じことができなくても、できても個別性の問題であるということでもあります。
継続性(反復性)の原則≪原則≫
一度、体得した筋力は、継続(反復)的にトレーニングを行わない限り維持できないということです。一回限りの高負荷を一回だけ無難にこなしただけだと、効果はさほど期待できないというのがこの原則です。トレーニング終了後に獲得した効果(筋力など)は、終了するまでの元の状態へと回復に向かいます(「可逆性の原理」)。終了後の(筋力などが)レベルアップした状態を維持するためには、ある程度の回数(反復)および期間をかけて規則的に、継続的にトレーニングすることによって、望ましい(筋力などの)状態を維持できるようになります。現役のアスリートでも、トレーニングをやめた2週間後から筋力の衰退が始まるというデータもあります。
「継続」というのは曲者で、身体能力に優れた人ですら皆備わっているものではなく、その能力は身体能力に依存するのではなく、むしろ精神面に大きく依存しています。通い始めたジムに行かなくなったり、行かないいいわけを考えたりすることをやめるには、パーソナルトレーナーを利用するなどの方法が考えられます。
完全個室のプライベートジムのRIZAP(ライザップ)
TVCM「結果にコミットする。」で話題のパーソナルトレーニングジム。
よく知られている特徴は
- 専属トレーナーによるマンツーマントレーニング
- 食生活やメンタルのマネージメント
- 30日間無条件全額返金保証
- 1日50分、週に2回の無理のないトレーニング
- 無料カウンセリング
- 完全個室のプライベートな空間
RIZAP(ライザップ)は大手だけあって、「30日間無条件全額返金保証」が魅力的です。無条件というのは、ホントの無条件、「仕事が忙しくなった」などの自分都合でしかない理由でも受け付けてくれます。マンツーマントレーニングなので、これまでダイエットやジム通いが続かなかった人にお勧めなのはもちろん、トレーナーがトレーナーが作るあなた専用のプログラムも細かく注文できます。「無理な食事制限なし」で食べられるダイエットも売り文句ですが、「食事制限」そのものはありますので、好き勝手に食べてもいいわけではありません。
丁寧な指導を受けることができますので、結果的に健康的に痩せ、理想のカラダを手に入れられるという本牧的だけでなく、「リバウンドしにくい体づくり」を目指す方にはお勧めです。
ライザップの価格は妥当なのか?
まず、ライザップの価格は妥当なのかを検討してみましょう。
結論から言えば、「極めて良心的」と考えられます。週2回、3ヶ月分で432,000円プラス入会金50,000円という価格が良心的と言えるのかについては、他の同内容のパーソナルトレーニングジムでもほぼ同価格帯であることから、人件費や設備維持費を考えるとこのあたりに落ち着くと考えられます。
逆に安くサービスを提供するなら、安物の設備に切り替え、人件費を抑える他ありません。
あるいは、ライザップの設備を使用せず、自宅のジムまでトレーナーに足を運んでもらうなどの方法もありますが、何れにせよ人件費がコストの大半なので、期待するほど安くはなりません。
上の価格から一回分あたりの価格を単純計算してみると、(432,000円+50,000円)÷24回≒20,080円になります。
これだけでみると、ボッタクリ価格に見えますが、以下のサービスの価値が享受できる人にとっては妥当なものです。
- 2万円で一回分の体験学習
- 食事アドバイスを含む
- トレーニング器具の無料使用
シェイプアップ目的の筋トレには、当然のごとくマシンを利用します。自宅でペットボトルに水を入れてダンベル代わりにするようなトレーニングとは、また別の次元のトレーニングです。
それらの筋トレマシンは、それぞれに適切な使い方があり、キモになるのはマニュアルなどに書かれていない運動法です。
例えば息をどのタイミングで吐くのか、どのタイミングで気張るのか、同じマシンであってもどの順番に鍛えるのかなどの、自分自身のベストミックスを見つけ出す作業がコツになります。
このベストミックスは、身体のシェイプアップの進み具合によって、微調整が必要な部分で、このやり方、方法、考え方を身につけることができるのであれば、上の価格は極めて妥当です。
逆に、数週(30日以内)試してみて、自分には身につけられそうにないと考えるのなら、全額返金保証を受けましょう。
大方、シェイプアップ具体に合わせて微調整できるようになる技術が理解できるのは、自分の体に変化が感じとれる2ヶ月程が必要ですので、30日以内で判断するということは、見切り判断になります。これはRIZAPとしても当然で、シェイプアップの奥義は30日間で習得できるわけではないと言う意味です。しかし、理論部分は30日以内で十分すぎるほど教えてくれますので、判断材料としては心配無用です。
2ヶ月目の半ばまで続ける人は、理論だけでの頭でっかちになってしまうことは許されず、実践が求められます。
端折れば、何を食べて、睡眠をとって、筋トレするという単純なスケジュールですが、しっかりと実行することは難しいものです。