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デッドリフトが背中ばかりに効いてしまうと悩んだら

2018年9月8日

脚部に効かせるデッドリフト

脚部とお尻まわり、具体的にはハムストリングス大臀筋まわりに効かせるデッドリフトのフォームを見ていきます。
まず、以下のチェックポイントを確認しましょう。

ポイント

  • デッドリフトは床引きを利用しよう
  • 肩を中心に、上半身は脱力してから行う
  • バーベルは鉛直方向、真上に引き上げよう
  • 膝から下の動きは極力抑えよう
  • 膝はできる限り前に出さない
  • 腹圧はしっかりとかけよう
  • 膝関節と股関節は同時に曲げて、前傾姿勢を一定の角度で保持するように
  • 横から見て肩の位置はバーの真上か少し前あたり
  • 背中は原則ニュートラルスパインで
  • 心持ち、骨盤前傾(反り腰)ぎみで行うとちょうどいい
  • 背中のアーチが崩れてきたらセット途中でもやめること(しゃがみ直してやめること)

スターの多い項目を重点的にチェックしてみましょう。


上の画像は、股関節の屈曲伸展を目的としたデッドリフトのフォームです。背中まわりより、ハムストリングスと大臀筋まわりの刺激を狙っています。

床引きとは、バーベルを床に置いて、それを持ち挙げることです。ラックか何かの支えを利用して行う場合(トップサイド・デッドリフト)は、どうしても背中まわり重点に効くデッドリフトになります。

というのも、デッドリフトはバーベルを持ち上げる時に下半身まわりに負荷が集中し、次のステップでは背中は割に負荷が移動するからです。一連の持ち上げプロセスで、重視すべきはファーストステップです。ニュートラルスパインというのは、背中を丸めずにとか背中を反らせすぎないようになどと表現されるもので、背骨を普通(中立)にするという意味なのですが、大変飲み込みにくい表現です。簡単にいってしまえば、各椎骨があまり運動しないように背骨を整列させておくこと、背骨が直接運動に関与しないような、あるいは背骨が負荷を直接受けないような姿勢をとることを意味します。そのため、背中(背骨)を自然にとか表現されると違和感が残ります。背中はやはり警戒態勢(防御態勢)をとっておく必要があるからです。

お尻まわり、ハムストリングスまわりにしっかり効かせて、下半身のスタイルアップを狙う方は、準備が面倒でも、つらくても、床引きのデッドリフトを優先的に行うようにしましょう。

rex
rex
イメージとしては、背中に負荷がかかったら、背骨のカーブのバネで負荷を分散させて逃がしてしまう感じです。背中が本当に一直線だと、テコは使えるけどパキッと折れそうな感じはわかると思います。一方でくねくね曲がっていると、バーベルを持ち挙げる時に力が逃げてしまいます。その両方のいい所取りしたものがニュートラルスパインだとイメージするといいと思います。一般的には外見上背中がまっすぐと表現されます。
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