脚部に効かせるデッドリフト
脚部とお尻まわり、具体的にはハムストリングスと大臀筋まわりに効かせるデッドリフトのフォームを見ていきます。
まず、以下のチェックポイントを確認しましょう。
ポイント
- デッドリフトは床引きを利用しよう
- 肩を中心に、上半身は脱力してから行う
- バーベルは鉛直方向、真上に引き上げよう
- 膝から下の動きは極力抑えよう
- 膝はできる限り前に出さない
- 腹圧はしっかりとかけよう
- 膝関節と股関節は同時に曲げて、前傾姿勢を一定の角度で保持するように
- 横から見て肩の位置はバーの真上か少し前あたり
- 背中は原則ニュートラルスパインで
- 心持ち、骨盤前傾(反り腰)ぎみで行うとちょうどいい
- 背中のアーチが崩れてきたらセット途中でもやめること(しゃがみ直してやめること)
スターの多い項目を重点的にチェックしてみましょう。
上の画像は、股関節の屈曲伸展を目的としたデッドリフトのフォームです。背中まわりより、ハムストリングスと大臀筋まわりの刺激を狙っています。
床引きとは、バーベルを床に置いて、それを持ち挙げることです。ラックか何かの支えを利用して行う場合(トップサイド・デッドリフト)は、どうしても背中まわり重点に効くデッドリフトになります。
というのも、デッドリフトはバーベルを持ち上げる時に下半身まわりに負荷が集中し、次のステップでは背中は割に負荷が移動するからです。一連の持ち上げプロセスで、重視すべきはファーストステップです。ニュートラルスパインというのは、背中を丸めずにとか背中を反らせすぎないようになどと表現されるもので、背骨を普通(中立)にするという意味なのですが、大変飲み込みにくい表現です。簡単にいってしまえば、各椎骨があまり運動しないように背骨を整列させておくこと、背骨が直接運動に関与しないような、あるいは背骨が負荷を直接受けないような姿勢をとることを意味します。そのため、背中(背骨)を自然にとか表現されると違和感が残ります。背中はやはり警戒態勢(防御態勢)をとっておく必要があるからです。
お尻まわり、ハムストリングスまわりにしっかり効かせて、下半身のスタイルアップを狙う方は、準備が面倒でも、つらくても、床引きのデッドリフトを優先的に行うようにしましょう。
デッドリフトのフォームを見直そう
デッドリフトでのバーは大きく2種類の持ち方がある バーベルデッドリフトを行う場合は、バーの握り方によっても姿勢が変わります。握り方は単純に4種(順手、逆手、その混在×2)考えられ、さらにそれぞれに親指 ...
腹圧をコントロールして、速効シェイプアップ!
腹圧をコントロールすることのメリットは? 普段は腹圧が緩んでいるのが普通の人間の姿です。しかし戦闘態勢(筋トレを始めるとき)には腹部がダルダルだと、バーベルも効率よく持ち挙がりません。腹部がしっかり安 ...
続きを見る