真面目な人におこりがちなオーバートレーニング、日本人の精神で鍛錬していればある程度は試練だと受け入れがちです。ところが、ダイエット、ボディメイクをメインに考えている方は、オーバートレーニングはデメリット以外の何ももたらしません。少しでもこの兆候を感じたら、十分に休息しましょう。
こんな方におすすめ
- トニーニングを毎日してしまう
- 筋トレをサボると身体に毒だと思ってしまう
- 筋トレをサボる精神の弱さが許せない
- 疲れているけどトレーニングしてしまう
- もしかして、オーバートレーニングしているのではないかと不安に思っている
まず、大原則を押さえておきましょう。
大原則
さらに、誤った認識、自身の驕りについても戒めておきましょう。
例えば、普段のトレーニングよりぐんと重量を下げているから、体調に大きな影響を与えないと思い込むことも要注意です。例えば、風邪を引き体力が大きく低下しているときには、普段の10分の1の重量でも堪えるはずです。身体が弱っているときは、生半可なトレーニングを行って精神安定(やることをやったという安心感)を狙うより、まず回復させるのが最優先です。回復させてから、後から努力で追いかける姿勢の方が効果的です。
それでもやはり、ある程度の高重量を扱わなければ筋肥大は望めないこともれっきとした事実です。そこで、自分の身体が今どれくらいのオーバートレーニング状態にあるのかをしっかり見極めましょう。
筋トレは筋繊維を破壊する行いであり、トレーニングを行えば当然損傷させることになります。損傷させた後の回復がとても大切であることは、怪我や骨折を治したことがある方は身にしみてわかるはず。中途半端な回復状態で頑張ってしまうと、治りが遅くなる、さらに損傷が進むなどの悪循環も理解出来ると思います。この回復の目安をしっかり持っているかどうかが筋トレを上手くこなしてパフォーマンスをあげる最大のコツです。
ここでは、回復の目安を見極めるために、自分の身体がイマイチの状態なのかどうかの判断基準についてみていきます。
[兆候1]ケガしがちになった
筋トレそのものは、筋繊維を破壊させ、その回復を繰り返すプロセスを重ねて筋肉を太くする試みです。オーバートレーニング状態では、筋トレを行い筋肉を損傷させた上、回復を待たずにさらに負荷をかけるわけですから、ケガ・故障のリスクは高くなります。筋トレで重さにチャレンジしたときにケガをしてしまったケースのみならず、普段の動作でちょっと力んだときに筋肉や関節、人体に変な痛みや疼きが走った場合は、オーバートレーニングを疑ってみましょう。
[兆候2]調子が出ずにパフォーマンスが伸びない
やる気が出ないわけではないけれども、調子が出ずにパフォーマンスが下がる(重量にチャレンジできない)ようなケースも要注意です。まじめな方は、この状態で無理やりやる気を奮い立たせてパフォーマンスをあげようと高重量に扱ってしまいがちです。結果的にうまく乗り切れることも多いはずですが、うまくいかないときにケガをすれば、今後数ヶ月はまともにトレーニングできなくなるリスクもあります。そのリスクは体重と体型を変えてしまうものですのでどちらを選択すべきか自ずと明らかなはず。肉体面のみならず精神面においてもストレスが影響を与えていないか、冷静に分析しましょう。