ヒップヒンジの改良法とバリエーション
自分のヒップヒンジを改良すべきか考えてみる
ヒップヒンジは基礎的な動きであるにもかかわらず、練習しないと上手くできないのが普通です。トレーニング歴の長いベテラン勢ですら、その基礎が完璧かといえば怪しいものです。その理由としては、各関節の柔らかさ、動き方や手足の長さは各個人で微妙に異なるので、ニュートラル・スパインや曲げる角度などが定義しづらいという点も見逃せません。腰を痛めずヒップドライブを最大限に発揮できるようにすることが、ヒップヒンジの奥義といえます。
そのため、おおよその動きのポイントを抑えたら、自分で何度も自分に最適なヒップヒンジの動作を練習する必要があります。数回の練習でコツがつかめない場合、トレーニング方法を変えてみる必要があります。
最終的には、壁から十分な距離をとって、壁をガイドにすることなく、完全なヒップヒンジができるようになるまで、トレーニングを行います。
さらにヒップヒンジを改良してみる
基本的なヒップヒンジがすでにできるのであれば、それをさらに改良する必要など無いようにも思います。もちろん、ケーブルなどを使いヒップヒンジの動きが含まれる種目のトレーニングを実践することで、自然とヒップヒンジが改良されるのも事実です。それでも、デッドリフトが怖い人や、基本的動作をトレーニングすることだけで、シェイプアップの結果を出したい方(細めの女性など)は、ケトルベルを利用したスイングエクササイズがお勧めです。ヒップヒンジはどう強化する?
ここでは、よりヒップヒンジを磨くための運動を紹介します。
バンドヒンジでヒップヒンジを磨く
ヒップヒンジを磨くために、バンドヒンジを利用することができます。ゴムバンドをしゃがんだ位置の股関節の真下あたりに来るように調整します。ゴムの復元力に逆らうように、お尻に力を込めて股関節を前に突き出します。この運動は、お尻の位置を戻すときに負荷をかけるトレーニングのように誤解されがちですが、どちらかといえば膝を柔らかく使うためのトレーニングと理解しておくとよいでしょう。身体のバランス的には、全体が前に傾くような姿勢を取ることになります。お尻を前に突き戻すときに、身体が後傾したりしないように注意しましょう。
デッドリフトでヒップヒンジを磨く
最終的には、どのような方にもチャレンジしてもらいたいのがデッドリフトです。デッドリフトはヒップヒンジの動きをフル活用できる種目ですので、ヒップヒンジが極まるほど、扱える重量に余裕が出てきます。当然動きも楽にできるようになります。ヒップヒンジが簡単にできるようになっても、必要以上に重さに挑戦する必要はありません。シェイプアップのためのデッドリフトはヒップヒンジの動きを使えているかどうかにこそ着目するようにして、扱う重量の方に気を奪われないようにしましょう。横尻シルエットを磨くスティフレッグ・デッドリフト
バーベルを保持したまま行うスティフレッグ・デッドリフト バーベルを床に戻す作業が厳しく感じる方は、はじめからバーベルを保持して行う方法もあります。背中のストレッチ部分は軽くなりますが、少しばかりウエイ ...
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ヒップヒンジにおける安全と注意
ヒップヒンジのトレーニング(デッドリフトを含む)の最中に背中の痛みを感じたら、すぐにやめて、フォームをチェックしてください。知らず知らずに、股関節の柔らかさが足りていないのを、背中のニュートラル・スパインを崩して補ったりしている場合があります。痛みが続く場合は、運動を中止し、医師または理学療法士に相談してください。
パイプは、ニュートラル・スパインを維持するのに役立つ優れたツールです。パイプを身体の3点に接触させたままヒップヒンジができない方は、パーソナルトレーナーなどの指導をうけることも解決策になります。
選択と集中で極める筋トレ
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筋トレの要、ヒップヒンジを極める!
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