ベンチプレスのラックアップの際に、最適ポジションを崩してしまっていないか
ポッター(バーベルを両脇で支えてくれる補助者)がいる場合は、上で作った最適スターティング・ポジションからそのままバーベルを挙げることができますが、多くの方はラックに固定されたバーベルを自分で外して(ラックアップ)ベンチプレスを行うことが多いと思います。
このラックアップの際に姿勢を崩してしまい、その後のバーベル運動の効果を弱めてしまっている例も少なくありません。ここではラックアップの行い方の一例を示します。スタート時の姿勢さえ崩れていなければ、この例にならう必要は全くありません。
- スタート時のポジションを確認したら、ラックにあるバーベルシャフトを握りに行く。
- 肩でベンチを押しながら、下半身、特に脚部に力を入れ床面を押して、お尻を浮かせる。
- 肩甲骨は寄せて下げたまま上半身は固めて(固定して)脚部で踏ん張りで背中のブリッジで、バーベルをラックから外す(ラックアップ)
- 背中のブリッジでバーベルを支え、お尻の位置をコントロールして、バーベルをスタート時のポジションに構える。
上半身は固めて(固定して)、脚部の踏ん張りと背筋だけ(背中のブリッジ)でバーベルをラックアップします。この際に大胸筋などには力は逃がさないようにします。ポイントは、最大限に背中のブリッジを使うことです。そのためには、脚部をしっかり床につけて踏ん張る必要があります。
上半身は固定しているので、つまり肩甲骨は寄せて下げたまま固めた状態なので、そのままベンチの元の位置に肩を戻せば、スタートポジションになります。
ニィ
重量を扱う際、ラックアップ時に背筋力が足らないと感じる方は、両足でベンチを強く挟むようにして踏ん張ってみてください。