シェイプアップを助ける重心調整

2018年5月15日

筋トレは見よう見まねで行っていたとしても、続けてさえいればそれなりに筋肥大します。しかし、力の入れ方やフォームが崩れてしまうと、目的の部位だけではなく、意図しない筋肉を発達させてしまい、見た目の悪い身体を作り上げてしまいます。スクワットやデッドリフトを、本やビデオの模範的フォームをほぼ真似ているにもかかわらず、見栄えのする身体にならない(格好よく筋肉がつかない)と悩んでいる方は、動作中の重心がどこにあるかを見直してみましょう。

本ページはこんな方におすすめ

  • 姿勢はいいはずだけと、肉付きが悪い
  • 筋トレを頑張っているけど、理想の体型からずれてきた
  • スクワットやデッドリフトで軸が安定しない

重心調整だけで、シェイプアップ効果が違ってくる

バーベルを持ち、仁王立ちするとき通常、重心は身体の中心線上にあります。それが左右にずれている場合(バーベルの左右のウエイトが異なる重さになっているようなケース)や、もしくはバーベルを斜めに保持している場合は、身体の左右の部位に異なる負荷がかかることになります。このケースは、鏡に写る自分の身体を見ながら確認できますが、身体の前後の重心のずれ(移動)は鏡で見ながら矯正することが難しくなります。同じウエイト、同じフォームで同じ筋トレを行っているように見えても、重心を少し移動させるだけで負荷のかかり方が変わるので、シェイプアップの効果に差が出てききます。
本稿では、重心が左右にずれているケースではなくて、身体の前後にずれているケースを扱います。

重心とは

何か物体を一点で支えたとき、丁度釣り合う点のことです。人体の場合、普通に床に立っている時(立位時)は、床からほぼ身長の半分ほどの高さの(おへその)位置に重心(体重心)があります(成人男性は身長の約56%、成人女性は約55%の床からの高さ第2仙骨の3センチ前方、ただし位置各自の頭の重さ、足の長さなどにもよる)。

基本、重心は中足に落とす

重心は中足に
立った状態でバーベル種目を行う際、重心は身体の中心線上にあり、身体の前後で見ると両足の中足部分(正確には両足の中足間の中央部分)に落ちるのが正解です。この重心の落ちる位置(重心線)が前後しすぎると、バランスを崩すだけではなく、シェイプアップの肝になる筋肉の付き方にも影響を与えます。
身体は各足裏の足指と踵で支えることになるわけですが、図のように重心は足の親指、小指、踵で作る大きな三角形の重心と親指関節と小指関節と踵で作る小さな三角形の重心の間を動きます。スクワットなどをする際、この範囲で重心を移動させてバランスを取ります。

重心線とは

体重心を通る地面や床に対しての垂直線のことです。

重心の位置

不格好な筋肉をつけてしまいかねない重心の位置は、中足から踵寄りの位置(上の画像の青部分、グラデーションが中足から踵に向けて濃くなる部分)、逆に動物的な筋肉を発達させるのがつま先寄りの位置になります。さらに、細かく見ると各足の内側に落ちていることにも注意してください。外側に落ちている場合は外重心になっていますので、横から見れば一見正しそうに見えても、シェイプアップ目的としてはよくありません。

踵に重心線がくるような姿勢でスクワットを行うと、そもそもジャンプして飛び上がるために活躍する筋肉に、うまく負荷がかかりませんので、スポーツで使える筋肉を鍛えることにはなっていません。
rex
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ハンナ
ハンナ
外重心(外側重心・外側加重)は立つとき・歩くときに脚部の外側に体重がかかっている状態です。つまり、上半身の重さが真下に伝わず骨盤の開きや脚の骨のゆがみなどを誘発します。その結果、脚部の外側に必要以上に筋肉がつく一方で、内ももがダルダルになるので、シェイプアップ目的で、キレイな下半身を作り上げたい方は、自分の重心に注意しましょう。

欧米人に代表される12等身体型の人は、つま先寄りの位置(上の画像の緑部分)に重心を落とす人が多いのですが、アジア圏では踵寄りの位置(上の画像の青部分)に重心がきます。これは、身体的に言えば脚部の全身に占める長さがそうさせていると考えられます。一般的な意味で言う、足の長い欧米人、アフリカ人は重心がつま先寄りで、トレーニングで鍛え上げられた身体を見ても、筋肉の付き方が動物的でシャープな感じを受けます。

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